鳥バンク

重文複文を対象とするパターン辞書として鳥バンク[4]が存在する． 鳥バンクは，重文複文の表現を意味的に網羅するような表現意味辞書を実現する ことを目標としたパターン辞書である．鳥バンクは，機械翻訳に用いられている．

鳥バンクのパターンは，字面，変数，および，記号で構成される．字面は，パター ンに文字を記載したもので，照合の際は，字面部分は完全一致のみ可能である． 変数は，品詞情報を基に単語，句，節を表す変数である．Nは名詞を表す変 数である．記号は，汎用性を持たせるために使用する．「/」は，任意の単語列 に適合する記号であり「離散記号」と呼ぶ．「$\vert$ 」は，記号の前後の字面や変 数を選言的に照合する．大括弧は，括弧内の字面や変数の有無を任意化して照合 する．