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|]引用
これは従来の研究では倒置指定文や役割 - 値文といった
名称で知られる文類型に相当する.
役割を表す名詞には,字義通りの意味で用いられるものもあれば
やや比喩的な意味で用いられるものもある.
外延を述べる文の中には,特定少数の要素を値として持つような役割概念ではなく, 不特定多数の要素を外延として持ち得るような範疇的概念が主語の位置に現れる事例(9)もある. 従って外延叙述型の文は,必ずしも主語が役割を表すとは限らないのであるが, どのような場合にこのような構文が可能になるかについては現段階では十分に明らかではない. |
以上に対し,本研究では次のようにエッセンスを取り出す. 外延叙述型は,内包的概念を表す語を主語が上位語,述語が外延(下位語),および, 追加の情報を示す語句として追加情報が解析で得られる.ただし,述語が外延を述べるため, 追加情報が得られない場合がある.
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|]外延叙述型の例
原文:使った道具はドライバーだ。
上位語:道具 下位語:ドライバー 追加情報:使った |