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翻訳精度が向上した原因を調べるため,対訳句の精度調査を行う.
提案手法で用いた対訳句と江木らの従来手法で用いた対訳句を比較するため,各手法に対し,翻訳文の生成に用いた全対訳句における,適切な対応をとる対訳句の割合を調査した.
調査結果を表6.3に示す.適切な対応をとる対訳句の例を表6.4に,不適切な対応をとる対訳句の例を表6.5に示す.
表:
適切な対応をとる対訳句の割合
手法 |
翻訳文生成に用いた |
適切な対応をとる |
割合 |
|
全対訳句数 |
対訳句数 |
|
提案手法 |
233 |
104 |
0.45 |
従来手法 |
260 |
113 |
0.43 |
表:
適切な対応をとる対訳句の例
日本語句 |
英語句 |
ロジスティック回帰分析 |
|
|
から得た確率(対数) |
山 |
the mountain |
-0.245 |
合格 点 |
passing mark |
-0.226 |
彼ら 自身 の |
their own |
-0.208 |
表:
不適切な対応をとる対訳句の例
日本語句 |
英語句 |
ロジスティック回帰分析 |
|
|
から得た確率(対数) |
すぎる |
is |
-0.118 |
コロンブス |
the |
-0.695 |
手続き は |
for |
-0.242 |
表6.3の結果より,翻訳文の生成に用いた全対訳句における,適切な対応をとる対訳句の割合は提案手法と従来手法で差が見られなかった.
また,表6.5より,``すぎる"と``is"や``手続き は"と``for"などの不適切な対応をとる対訳句においても,ロジスティック回帰分析から得た確率は高い値であることがわかる.
よって,対訳句の精度調査からは翻訳精度の向上原因は解明できなかった.
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平成27年3月13日