正解情緒と各手法の出力情緒を比較する
- 従来手法では判断条件を用いないためそのまま出力する
- (1)
- 目標実現・近(φ, 遺跡)→《好ましい》
- (2)
- 目標実現・離(φ, 遺跡)→《嫌だ》
- 提案手法では判断条件の成り立つもののみ出力する
- (1)
- 目標実現・近(φ, 縄文時代の遺跡)→《好ましい》の出力を抑制
- (2)
- 目標実現・離(φ, 縄文時代の遺跡)→《嫌だ》
正解情緒は《喜び》であり,どちらの手法でも情緒が一致しない.そのため,出力の抑制が行われたとしても一致はしなかった.
しかし,これは情緒を9分類で捉えていた場合である.情緒の5分類系,3分類系で実験を行った場合は,《喜び》と《好ましい》が同じ
分類になるので,従来手法では出力が一致していた.それに対して提案手法では,《好ましい》の出力を抑制してしまったため,出力数は減少したが,同時に一致数も減らしてしまい,精度を下げてしまった.そのため,提案手法の方が劣っていた.