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提案手法が従来手法より劣っていた例

step1
テスト文を結合価パターン辞書に照合する
この文は図5.4と図5.5のレコードにマッチする
図: (1)用言「見学する」の目標実現・近のレコード
\begin{figure}\begin{center}
\begin{tabular}{l} \hline
◆日本語パターン:$N1$が$...
...象:$N2$\ ◆情緒名:《好ましい》\\ \hline
\end{tabular}
\end{center}\end{figure}


図: (2)用言「見学する」の目標実現・離のレコード
\begin{figure}\begin{center}
\begin{tabular}{l} \hline
◆日本語パターン:$N1$が$...
...緒対象:$N2$\ ◆情緒名:《嫌だ》\\ \hline
\end{tabular}
\end{center}\end{figure}

step2
引数に具体的な格要素が代入された判断条件を得る

step3
提案手法では判断条件の真偽判定を行う
$NP_{y}$ 目標実現・近($NP_{x}$, $NP_{y}$) 目標実現・離($NP_{x}$, $NP_{y}$)
好評 $T$ $F$
不評 $F$ $T$

step4
正解情緒と各手法の出力情緒を比較する
正解情緒は《喜び》であり,どちらの手法でも情緒が一致しない.そのため,出力の抑制が行われたとしても一致はしなかった.

しかし,これは情緒を9分類で捉えていた場合である.情緒の5分類系,3分類系で実験を行った場合は,《喜び》と《好ましい》が同じ$P$分類になるので,従来手法では出力が一致していた.それに対して提案手法では,《好ましい》の出力を抑制してしまったため,出力数は減少したが,同時に一致数も減らしてしまい,精度を下げてしまった.そのため,提案手法の方が劣っていた.



Sho Takemoto 平成24年3月13日