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各要素の概要

「情緒属性付き結合価パターン辞書」は,2.3節で説明したように,日本語語彙大系の結合価パターンに情緒属性を付与して作成された辞書を表す. 「名詞句パターン」は「$N-$$-N$」型,「$ADJ-N$」型,「$ADJV-N$」型の3パターンを表す. 「 $SO\mathchar \lq -score$算出用コーパス」は,3.2.3節で示した手順で作成した好評文,不評文を表す. 「パターン照合部」は,辞書を用いて入力文をパターン照合し,用言の意味を理解した上で具体的な格要素を含んだ情緒属性のレコードを出力する部分である. 「名詞句認識部」は,レコードから格要素を取得し,その格要素から2単語前までの単語に対して名詞句パターンを照合し,名詞句パターンにマッチする名詞句を取得する部分である. 「評価極性算出部」は,得られた名詞句に対し,評価極性を算出する部分である. 「判断条件判定部」は,得られた評価極性と判断条件の接近乖離の方向性から真偽判定を行う部分である.

また,本システムは次の環境の上に実装する.OSにはVineLinux5.2を,プログラミング言語にはRubyを用い,ツールにはSPM(形態素解析),patlap(本研究室で作成された情緒推定ツール)を用いる.本研究は以上のものが使用できる環境で行う.



Sho Takemoto 平成24年3月13日