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素性の設定

ここで,手法B2で利用する素性を表[*]に示す.
表: 手法B2で利用した素性
素性ID 内容
f4 法則対の名前類似度
f5 法則対は双方向法則対であるかどうか

法則対の抽出で用いる素性は,「法則対の名前類似度」,「法則対は双方向法則対であるかどうか」である. 以下で,この2つの素性の設定について説明する.

法則対の名前類似度
法則対の法則名の類似度を計算する. 変遷の関係にある法則対は法則名の語尾の一文字が一致している場合が多い. この特徴を利用し,法則名の語尾の一文字を比較することで,法則名の類似度を算出する. 法則名の語尾が一致する場合に,この法則対を類似度の高いものとし, 法則名の語尾が一致しない場合に,法則対を類似度の低いものとする. 例えば,法則対「決定理論,ゲーム理論」の場合では,法則「決定理論」と「ゲーム理論」の語尾が一致しているため, この素性に対応する素性ベクトルの次元の値を1にセットする. 逆に,法則対「擬似乱数,制御理論」の場合では,法則「疑似乱数」と「制御理論」の語尾が一致していないため, この素性に対応する素性ベクトルの次元の値を0にセットする.

法則対は双方向法則対であるかどうか
法則対は双方向法則対であるかどうかを判断する. 双方向法則対とは,ある法則Cと法則Dの対に対し,もし法則Cのページに法則Dが記載されており, かつ逆に法則Dのページに法則Cも記載されている場合,この法則対を双方向法則対と呼ぶ. 双方向法則対の例を表[*]に示す. 法則対は双方向法則対である場合,変遷の関係にある可能性が高い. この特徴を利用し,法則対が双方向法則対であるかどうかを判断することで,変遷の関係を決める. 例えば,法則対『「決定理論」「ゲーム理論」』の場合では,法則「決定理論」と「ゲーム理論」が双方向法則対であるため, この素性に対応する素性ベクトルの次元の値を1にセットする. そうでない場合は,この素性に対応する素性ベクトルの次元の値を0にセットする.


表: 双方向法則対の例
基本法則 関連法則
法則C:ゲーム理論 法則D:決定理論
法則D:決定理論 法則C:ゲーム理論



平成25年10月10日