| 入力文 | どこかの図書館で数か月懸命に勉強することが必要だ。 |
| 従来手法の出力文 | I need some months in the library to study hard. |
| 先行研究の出力文 | Some few months in the library to study hard necessary. |
ここで,従来手法のフレーズ対と,先行研究のフレーズ対を表12に示す.
| 従来手法のフレーズ対 | 先行研究のフレーズ対 |
| どこ |
どこかの |
| かの |
図書館で |
| 図書館で |
数ヶ月 |
| 数ヶ月 |
懸命に勉強する |
| 懸命に勉強する |
ことが必要だ。 |
| ことが必要だ |
|
| 。 |
従来の学習データを用いたフレーズ対において,フレーズ対"どこ
I"は不適切である.しかし,入力文には主語がなく,"どこ
I"を用いて主語を作ることで,出力文の翻訳精度が向上している.
一方で,文節区切りの学習データを用いたフレーズ対では,"どこかの
Some"を用いている.このフレーズ対は適切ではあるが,他のフレーズ対でも主語が生成されず,翻訳精度が低下する原因となっている.
このような主語が省略されている文に対し主語補完を行うことで,主語が生成され,翻訳精度が向上するのではないかと考えられる.