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多数決との比較

9分類系において正解データを作成者5名の多数決とする場合の情緒推定実験を追加で行う. 入力文108文それぞれに対して,正解の情緒が2つとなったものは18文であった. 例を以下に示す.

(正解の情緒が2つある例)
      入力文:太郎が孤独になる
      情緒主と関連事物との関係:特になし

正解の情緒が2つの場合に対し,2通りの評価を行った.

(1)
2つの正解の情緒のうち出力がどれかに一致するならば一致件数をカウント
(2)
出力によらず一致件数はカウントしない

(1)の場合,今回の方式である$S$$A$に分類される情緒原因を持つ用言(結合価パターン)に対し, 対称な情緒属性を追加をした上での判断条件使用時の一致率は71%(=91/128)であった.

一方(2)の場合の一致率は55%(=70/128)であった.

いずれの場合も,正解データの作成者5名が推定した情緒それぞれを正解データとした場合の今回の方式の一致率53%(=338/640)よりも増加した. 以上から,今回の方式の出力は多数決に近いものであることが確認できた.



平成25年2月12日