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一致件数の増加率

情緒推定実験において,対称な情緒属性を追加しない場合, 入力108文から得た情緒属性は135セットであった. $B$$C$$D$に分類される情緒原因を持つ用言(結合価パターン)に対し, 対称な情緒属性を追加をした場合, 25セットの情緒属性が追加された. そのうち,判断条件使用時に出力されたものは1セットであり, 9分類系において,一致件数は増加しなかった.

0 一方,$S$$A$に分類される情緒原因を持つ用言(結合価パターン)に対し, 対称な情緒属性を追加をした場合, 39セットの情緒属性が追加された. そのうち,判断条件使用時に出力されたものは8セットであり, 9分類系において,6セットにより,一致件数が増加した.

〈一致件数の増加率〉を,〈一致した情緒属性セット数〉/〈追加した情緒属性セット数〉で求める. $B$$C$$D$に分類される情緒原因を持つ用言(結合価パターン)に対し, 対称な情緒属性を追加をした場合, 一致件数の増加率は0%(=0/25)である. 一方,$S$$A$に分類される情緒原因を持つ用言(結合価パターン)に対し, 対称な情緒属性を追加をした場合, 一致件数の増加率は15%(=6/39)である.

以上の結果からも,辞書の拡張の妥当性が確認できた.



平成25年2月12日