next up previous contents
次へ: 要素補完のための記号 上へ: 記号による記述 戻る: 記号による記述   目次

要素選択のための記号



文型パターンにおける,要素選択型の記号は,表記と表現の揺らぎを指定するも のである.日英パターンにおいて,互いに影響しない「要素選択記号」と,互いに対応 関係のある言い換え表現を指定する「対応型要素選択記号」がある.表 2.6にその記号の書式を示す.また,表2.7に「対応型要素選択記号」がある文 型パターン対の例を示す.

表 2.6: 要素選択型の表現
要素選択記号 (パターン記述1$\vert$パターン記述2$\vert$…)
対応型要素選択記号 $\sharp$数(パターン記述1$\vert$パターン記 述2$\vert$…)


表 2.7: 対応型要素選択記号がある文型パターンの例
日本語パターン $N1$では$N2$ $VP3\ \hat{}rentai$ことを $V4\sharp5(.genzai\vert.kako)$
英語パターン In $N1$ $N2$ $V4\sharp5(\ \hat{}present\vert\ \hat{}past)$ to $VP3$.

2.7において,日本語パターンの「 $V4\sharp5(.genzai\vert.kako)$」の部分は,「$V4$」 の時制が,「現在」,または,「過去」のどちらかに対応できる.また,それら の時制に応じて,英語パターン側で「 $\ \hat{}present$」,または, 「$\ \hat{}past$」が使用される.


平成24年3月30日