(12) |
これによって,式(6)は以下の式に置き換えることができる.
(13) | |||
(14) |
ラグランジェの未定係数法を用いて,制約条件
,
のもとでP(f|e)
の最大化を行なう問題を解くと,期待値を求める式が2つ得られる.
以下に期待値を求める2つの式を示す.
(15) | |||
(16) |
は,フランス語と英語の対訳文のフランス単語と
英単語が対応付けられる回数の期待値を示し,
は,フランス単語の位置と英単語の位置が
対応付けられる回数の期待値を示す.
また,以下に示すEMアルゴリズムを用いて最適解を推定する.
Model2は,上記のようなEMアルゴリズムで計算した場合,複数の極大値を持つた め,必ず最適解が得られる保証はない.しかしながら,Model2の特別な場合として, になることが考えられる.これはModel1として考える ことができる.また,Model1は最適解が保証されているため,初期値として Model1によって求められた値を用いる.