一方,表4.3によると,(家, 建てる)はであり好評の原因とされる. これも直感的に同意しやすい結果と考える. しかし,(家, ある)や(家, 帰る)が不評の原因とされている. これは,ブログなどの背景や文脈などを察する必要がある. 例えば,「家にある」というとき,忘れ物をしたのかもしれない. 「家に帰る」というとき,疲れている文脈かもしれない.Negative傾向の名詞につい ては分析に注意を要すると考える. 同様に,「家」と同じ極性傾向である「車」についても「家」についての結果と 同様な傾向が見られる.表4.4によると,(車,行ける)はであ り,好評の原因とされる.これは直感的に同意しやすい結果と考える. しかし,(車,ある)や(車,走る)は不評の原因とされる.例えば,「車にある」 というとき,忘れ物をしたのかもしれない.「車が走る」というとき,燃料が切 れそうな状態なのかもしれない.また,「家」に対して,「車」が不評の原因が多いの は「車」が特殊な例であるとも考えられる.また表4.5によれば,「車」は 「家」と比較するとややNegativeの傾向が低いため,傾向の曖昧性が加算されると考え られる.