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評価極性の妥当性に対する評価

得られた2つ組と評価極性($SO$-$Score$)への妥当性を考えてみる. 表4.1によると,(写真, 撮る)は$0.718$であり好評の原因とされる. さらに,(写真, 見れる)は$1.354$であり,より好評の原因とされる. 逆に,(写真, 違う)は$-0.414$であり不評の原因とされる. (写真, ある)は$0.016$であり比較的中立的といえる. これらは直感的に同意の得られる結果と考える. 同様に,「写真」と同じ極性傾向である「店」についても同様な結果が見られる. 表4.2によると,(店,入る)は$0.162$であり,好評の原因と される.さらに(店,選ぶ)は$10.156$でより好評の原因とされる.逆に,(店, 違う)は$-0.429$であり不評の原因とされる. (店,ある)は$-0.026$で不評の原 因となっているが,(店,あり)では$0.022$となり,「ある」のような動詞は極 性を判断することが難しい動詞と考えられる.しかし「ある」「あり」両者はどちらも$0$に近い数 値を示していることからも,比較的中立的である結果は直感的に同意の得られる 結果と考える.

一方,表4.3によると,(家, 建てる)は$0.872$であり好評の原因とされる. これも直感的に同意しやすい結果と考える. しかし,(家, ある)や(家, 帰る)が不評の原因とされている. これは,ブログなどの背景や文脈などを察する必要がある. 例えば,「家にある」というとき,忘れ物をしたのかもしれない. 「家に帰る」というとき,疲れている文脈かもしれない.Negative傾向の名詞につい ては分析に注意を要すると考える. 同様に,「家」と同じ極性傾向である「車」についても「家」についての結果と 同様な傾向が見られる.表4.4によると,(車,行ける)は$-0.451$であ り,好評の原因とされる.これは直感的に同意しやすい結果と考える. しかし,(車,ある)や(車,走る)は不評の原因とされる.例えば,「車にある」 というとき,忘れ物をしたのかもしれない.「車が走る」というとき,燃料が切 れそうな状態なのかもしれない.また,「家」に対して,「車」が不評の原因が多いの は「車」が特殊な例であるとも考えられる.また表4.5によれば,「車」は 「家」と比較するとややNegativeの傾向が低いため,傾向の曖昧性が加算されると考え られる.



平成24年3月20日