図3.4に音節境界位置変更方法のフローチャートを示す.
音節境界位置を変更する手順を具体的に以下に示す.
ATRのラベルから得られる音節境界位置を用いて音節開始位置・終了位置を得る. 音節素片全体の波長を窓長としてFFT(離散高速フーリェ変換)を行う.FFTによっ て得られるパワーが最大時の周波数における1周期の波長(ms)を求める. DFTの結果から得られるパワーが最大時の周波数における初期位相を求 める.求めた初期位相を``-''にするように音節開始位置 を変更する.初期位相``-''は音声波形の振幅が``-''から``+'' に変わる点である. になる.また,初期位相は連 続値で扱うので,サンプリング周波数16kHzの音声で音節開始位置を変更するた め,音節開始位置の変更値は約0.0625ms毎の離散値になる.