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「対話 /ta/i/wa/」

音節波形接続型音声合成の例として「対話 /ta/i/wa/」の合成音声を作成する 場合に選択される音節素片を示す.「対話 /ta/i/wa/」の「ta」の音節に用 いる音節素片は,「対比 /ta/i/hi/」の「ta」の音節素片を選択する.これ は中心の音節が「ta」,直前の音素が「pau」,直後の音素が「i」,文節のモー ラ位置が「1」,文節のモーラ数が「3」,文節のアクセント型が「0111型」となっ ている.したがって表2.1に示した条件が「対話 /ta/i/wa/」の「ta」 の音節素片と一致するためである.同様に,「対話 /ta/i/wa/」の「i」の音節に 用いる音節素片は,「会話 /ka/i/wa/」の「i」の音節素片を選択する.これは 中心の音節が「i」,直前の音素が「a」,直後の音素が「w」,文節のモーラ位 置が「2」,文節のモーラ数が「3」,文節のアクセント型が「0111型」である. また,「対話 /ta/i/wa/」の「wa」の音節に用いる音節素片は,「内輪 /u/chi/wa/」の「wa」の音節素片を選択する.これは中心の音節が「wa」,直前 の音素が「i」,直後の音素が「pau」,文節のモーラ位置が「3」,文節のモー ラ数が「3」,文節のアクセント型が「0111型」である.それぞれ表 2.1に示した条件が「対話 /ta/i/wa/」の各音節素片と一致する.表 2.14から表2.17にラベル通りに接続した場合と 人手で修正を加えた場合の各接続部の波形を示す.

図 2.14: 「対話 /ta/i/wa/」のta/iをラベル通りに接続した音声波形
\fbox{\includegraphics[width=15cm,clip]{taiwa-tai-label.eps}}

図 2.15: 「対話 /ta/i/wa/」のta/iを人手で修正して接続した音声波形
\fbox{\includegraphics[width=15cm,clip]{taiwa-tai-te.eps}}

図 2.16: 「対話 /ta/i/wa/」のi/waをラベル通りに接続した音声波形
\fbox{\includegraphics[width=15cm,clip]{taiwa-iwa-label.eps}}

図 2.17: 「対話 /ta/i/wa/」のi/waを人手で修正して接続した音声波形
\fbox{\includegraphics[width=15cm,clip]{taiwa-iwa-te.eps}}



平成21年5月25日