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「発音 /ha/tsu/o/N/」

音節波形接続型音声合成の例として「発音 /ha/tsu/o/N/」の合成音声を作成する 場合に選択される音節素片を示す.「発音 /ha/tsu/o/N/」の「ha」の音節に用 いる音節素片は,「溌剌 /ha/tsu/ra/tsu/」の「ha」の音節素片を選択する.こ れは中心の音節が「ha」,直前の音素が「pau」,直後の音素が「ts」,文節の モーラ位置が「1」,文節のモーラ数が「4」,文節のアクセント型が「0111型」 となっている.したがって表2.1に示した条件が「発音 /ha/tsu/o/N/」 の「ha」の音節素片と一致するためである.同様に,「発音 /ha/tsu/o/N/」の 「tsu」の音節に用いる音節素片は,「雑音 /za/tsu/o/N/」の「tsu」の音節素 片を選択する.これは中心の音節が「tsu」,直前の音素が「a」,直後の音素が 「o」,文節のモーラ位置が「2」,文節のモーラ数が「4」,文節のアクセント 型が「0111型」である.また,「発音 /ha/tsu/o/N/」の「o」の音節に用いる音 節素片は,「録音 /ro/ku/o/N/」の「o」の音節素片を選択する.これは中心の 音節が「o」,直前の音素が「u」,直後の音素が「N」,文節のモーラ位置が 「3」,文節のモーラ数が「4」,文節のアクセント型が「0111型」である.最後 に,「発音 /ha/tsu/o/N/」の「N」の音節に用いる音節素片は,「評論 /hyo-u/ro/N/」の「N」の音節素片を選択する.これは中心の音節が「N」,直前 の音素が「o」,直後の音素が「pau」,文節のモーラ位置が「4」,文節のモー ラ数が「4」,文節のアクセント型が「0111型」である.それぞれ表 2.1に示した条件が「発音 /ha/tsu/o/N/」の各音節素片と一致する. 表2.8から表2.13にラベル通りに接続し た場合と人手で修正を加えた場合の各接続部の波形を示す.

図 2.8: 「発音 /ha/tsu/o/N/」のha/tsuをラベル通りに接続した音声波形
\fbox{\includegraphics[width=15cm,clip]{hatsuoN-hatsu-label.eps}}


図 2.9: 「発音 /ha/tsu/o/N/」のha/tsuを人手で修正して接続した音声波形
\fbox{\includegraphics[width=15cm,clip]{hatsuoN-hatsu-te.eps}}

図 2.10: 「発音 /ha/tsu/o/N/」のtsu/oをラベル通りに接続した音声波形
\fbox{\includegraphics[width=15cm,clip]{hatsuoN-tsuo-label.eps}}

図 2.11: 「発音 /ha/tsu/o/N/」のtsu/oを人手で修正して接続した音声波形
\fbox{\includegraphics[width=15cm,clip]{hatsuoN-tsuo-te.eps}}

図 2.12: 「発音 /ha/tsu/o/N/」のo/Nをラベル通りに接続した音声波形
\fbox{\includegraphics[width=15cm,clip]{hatsuoN-oN-label.eps}}

図 2.13: 「発音 /ha/tsu/o/N/」のo/Nを人手で修正して接続した音声波形
\fbox{\includegraphics[width=15cm,clip]{hatsuoN-oN-te.eps}}



平成21年5月25日