最後に,文節の開始時間と終了時間から波形データを切り出し,接続して合成音
声を作成する.
音節波形接続型音声合成の例として「発音 /ha/tsu/o/N/」の合成音声を作成する 場合に選択される音節素片を示す.「発音 /ha/tsu/o/N/」の「tsu」の音節に用 いる音節素片は,「雑音 /za/tsu/o/N/」の「tsu」の音節素片を選択する.これ は中心の音節が「tsu」,直前の音素が「a」,直後の音素が「n」,文節のモー ラ位置が「2」,文節のモーラ数が「4」,文節のアクセント型が「0111型」となっ ている.したがって表2.1に示した条件が「発音 /ha/tsu/o/N/」の 「tsu」の音節素片と一致するためである.