まず,原因文とパターンの照合により,引数に具体的な格要素が入った
判断条件を得る.次に,
セットに付随している情緒が,原因文に付属する感情表現の
情緒極性と一致する
場合は,その判断条件に
をカウントし,不一致の場合は
をカウントする.
その結果,引数の具体化された
判断条件の成立と不成立の関係を,
と
の割合で,本知識ベースに蓄積することができる.
の割合が多ければ,
その判断条件は一般的に成立すると判定でき,情緒を推定する.
逆に,
の割合が多い場合は,情緒の推定を抑制する処理を行う.
例えば,「子供が小遣いを貰って喜んだ」という
文がWebから獲得できたとする.
本辞書と照合すると,図3.1のパターンに適合する.
「喜んだ」という表現から,
情緒属性セット2の
「目標実現・近(子供, 小遣い)」は,成立すると判断でき,
をカウントすることができる.一方,セット3より「生理・離(子供, 小
遣い)」は
にカウントすることができる.