1の改良は句の見栄えを良くするためである.句の終わりに句点とピリオドがあ ると,一文の終わりと区別がつかないので,句パターン辞書の記述からは削除す る.
2の改良は,そのパターンに対して,パターン照合にマッチする条件を緩和する ためである. 日本語パターンに読点があると,句として指定された日本語表現に読点がない場 合,パターン照合にマッチしない. 日本語では,読点の振り方には個人差があるため,読点の位置を一意には決定で きない. よって,日本語末部の読点は削除することとする. 図5.3に改良前と改良後の例を示す.上が改良前,下が改良後を示す.
3の事例を図5.4に示す.
日本語パターン,英語パターン共に,パターン全体が任意要素として含まれている. この状態では,パターン照合時に,どの入力句表現ともマッチすることになる. よって,任意記号を削除することとする. 日本語パターンは「#1[/tcfkN2の/kあと]」から「/tcfkN2の/kあと」となり, 英語パターンは「#1[after N2]」から「after N2」となる.