1の改良により,日本語パターンの数を縮小し,パターン照合におけるSPMの負荷 を減少させる. このことにより,これまで照合結果を出力できなかった入力句表現に対しても, 照合結果を出力できるようにする.
1の改良で,1つの日本語パターンが複数の英語パターンを持つこととなる. そこで,ITMによる翻訳において,多数の英語パターンの候補の中から, 使用するパターンの絞り込みを行えるよう,2の記述を追加する. 図5.1に改良前の句パターン辞書の例を示す. また,図5.2に改良前の句パターン辞書の例を示す.
図5.1では,日本語パターンは両パターンどちらも「/tcfkN1の/kN2」 で同一であるが,日本語パターンIDは,上の例が「WJ000002-00」,下の例が 「WJ005270-00」であり異なっている. 図5.2では,日本語パターンは,両パターンどちらも「/tcfkN1の/kN2」 で同一であり,同一の日本語パターンID「JNP000001」を割り当てている.英語 パターンは,上の例では「N1^poss N2」,下の例では「N2 in N1」で異なってい るため,英語パターンIDは,上の例では「ENP000001」,下の例では, 「ENP000002」であり異なる英語パターンIDを割り当てている.