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今後の課題

本研究では,観光地におけるポジティブな体験談に注目して分析を行った.しか し,ネガティブな体験談については調査していない.観光地開発案は,ポジティ ブな体験談のみではなく,ネガティブな体験談からも生まれると考えられる.実 際の例を,図7.1に示す.なお,情緒推定が《N》となった文は, E00212である.
図 7.1: ネガティブな体験談の例
\begin{figure}\begin{center}
\begin{tabular}{rl}
\hline
\underline{E00212} & ...
...して眼下に拡がってくる。。 \\
\hline
\end{tabular}
\end{center}\end{figure}

7.1のブログ著者は,E00212において,目的地まで徒歩で 行き,辛かったというネガティブな感想を述べている.しかし,E00213において, 辛い移動途中でも,美しい景色が広がっているというポジティブな感想を述べて いる.ここから,『移動は苦労するが,ここで楽しめる景色があることを紹介す る』という観光地開発案につながる.よって,ネガティブな体験談から,新しい 観光地開発案が生まれる可能性がある.

以上より,今後の課題として,ネガティブな体験談から観光地開発案を得ること が挙げられる.



平成23年3月1日