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今後の課題

現段階では次の2点をテストベンチに実装していない.

アンケートサブシステムに,ペーパー形式でのアンケートでは実現が難しい「各 質問において被験者が回答するまでにかかった時間」の情報を得る機能を実装し ていない.例えば,テキストから推定される情緒を選択するアンケートの場合, 回答時間情報があることで,情緒の推定が困難なテキストの特定が可能になる. 評価実験において回答時間情報は必要となってくるため,アンケートサブシステ ムに回答時間情報の取得機能を追加する必要がある.

また,仮想キャラクタへ,ユーザと仮想キャラクタ間の漠然とした雑談機能の搭 載することは困難である.雑談には,多数のジャンルにおける会話が存在する. そのため,ユーザへの返答のための規模が大きいセリフデータベースが必要とな る.そこで,特定の一ジャンルにおける対話機能の追加を考え,会話の範囲を縮 小する.

以上より,今後の課題は,アンケートサブシステムへの回答時間情報の取得機能 の追加と,仮想キャラクタへの特定の一ジャンルにおける対話機能の追加である.



平成21年3月31日