入力文 | 僕 も それ と 同じ よう な 覚え が ある 。 |
従来手法 | I remember that I have the same type . |
提案手法 | I like I remember the same as that . |
ここで,従来手法の出力文が用いたフレーズ対と提案手法の出力文が用いたフレー ズ対を表に示す.
従来手法が用いたフレーズ対 | 提案手法が用いたフレーズ対 |
僕 も I have | 僕 も I |
それ と that | それ と 同じ the same as that |
同じ よう な the same type | よう な like |
覚え が ある I remenber | 覚え が ある I remenber |
。 . | 。 . |
提案手法において,適用された文節区切りフレーズテーブルのフレーズ対``僕 も I''は不適切とはいえない.しかし,単語区切りフレーズテーブルのフ レーズ対``よう な like''は,本出力文においては,不適切である.本入 力文において,``同じ'',``よう'',``な''は1個のフレーズ対で翻訳されるこ とが好ましい.文節区切りフレーズテーブルには``同じ よう な the same''といったフレーズ対が存在するが,本出力文では用いられず,異なるフレー ズ対で翻訳され,翻訳精度が低下した.また,係り受けを考えると`同じ'', ``よう'',``な'',``覚え''が1個のフレーズ対で翻訳されることが好ましいが, 本手法では学習データから生成されなかった.
このことから,提案手法では語のまとまりとして文節を用いて学習データを統合 したが,語の意味や係り受けを考慮した統合を行い学習データとして用いることで, 適切なまとまりを持つフレーズ対を学習できると考えている.