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パターン検索システムSPM

SPMは,文型パターン辞書を用いる日本語パターン照合システムである.動作 の順序は,まず,入力日本語文を形態素解析し,適合する日本語文型パターンを検索 する.そして,形態素解析の結果と,適合したパターンの線形要素に関する情 報が出力される.形態素解析例を図2.1に,パターン照合結果 例を図2.2に示す.

図 2.1: 形態素解析例
\includegraphics[width=14cm]{obj/keitaiso.eps}

図 2.2: パターン照合結果
\includegraphics[width=14cm]{obj/spm_result.eps}

2.1は,入力文「ここできみに会おうとは夢にも思わなかっ た。」の形態素解析結果を示している.なお,括弧内の数字は,形態素の品詞 を数字で示したものである.例えば,一つ目の形態素「ここで」は副詞である と解析され,副詞を示す番号4100が付与されている.

2.2は,図2.1の形態素解析結果とパターン の照合結果である. 「WJAC000179-01」は適合したパターンのIDである. 「[ADV2,N3,に,会お,うとは,夢にも, V5,.hitei,.kako,。]」はパターンを構成する要素である. WJAC000179-01のパターンは,副詞変数ADV2,名詞変数N3 などで構成されていることを示す.「[1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12]」はパター ンに適合する形態素番号のリストである.番号は図2.1の形態 素解析結果と対応している.「12」は,パターンに適合した形態素の個数であ る.「ADV2=[1]={}=1」は,副詞変数ADV2に,形態素番 号1の形態素,つまり,「ここで」が適合していることを示す.



平成20年6月20日