結果,ITMの翻訳成功率はクローズドテストにおいて97%,クロスバ リデーションにおいて23%,一般の翻訳システムにおいては約60〜80%となっ た.離散記号の処理が未実装のため,クロスバリデーションにおいての翻訳成 功率は低いものであったが,翻訳に失敗した場合には要素合成法とのハイブリッ ド型を検討することでクロスバリデーションにおける翻訳成功率は23%から約 45%へ向上する見込みがある.
また,翻訳に成功した場合はクローズドテストにおいて98%,クロ スバリデーションにおいて55%と,一般の翻訳システムの20〜30%という値と 比較して,高確率で重文・複文を意訳文に翻訳ができることがわかった. このことから,パターン翻訳方式における意訳効果は高いことが明らかになっ た.