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結果

評価結果を表[*]に示す.


表: ITM 翻訳性能:離散記号処理を行わない場合
実験条件 翻訳成功 (評価4,3) 翻訳失敗 (評価2,1) 適合無し
ITM 97% 2% 1%
(closed test) (131/135) (3/135) (1/135)
ITM 24% [gray]0.85<<2043> COLSPAN=1> 41% 35%
(cross validation) (33/135) [gray]0.85<<2047> COLSPAN=1> (55/135) (47/135)

以下に,表[*]のクロスバリデーションテストにおける翻訳失敗文の例を示す.

〈翻訳失敗例〉

評価 2
入力文 そのような行為は私たちの彼に対する尊敬を傷つけるものだ。
正解文 Such conduct derogates from our respect for him.
訳出文 Such behavior will hurt holy minds.
原因 「私たちの彼に対する」が離散記号に適合している.
   
評価 1
入力文 この市場を予測するには、かなり不確実なところがあった。
正解文 There was considerable uncertainty in predicting the market.
訳出文 She was the market .
原因 不適切なパターンを選択している.

翻訳失敗文の多くは,日本語表現が離散記号に適合したものであった.表 [*]に各離散記号の適合頻度を示す.

表: 離散記号の適合頻度
離散記号 /y /t /c /f /k
割合 54% 14% 27% 11% 20%
(37/55) (8/55) (12/55) (9/55) (11/55)

なお,先行研究[4]において,離散記号を理想的に処理できれば, 翻訳成功割合が40% まで向上することが確認されている.


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平成20年1月27日