用言の活用形を表す関数を語尾関数と呼ぶ.
動詞・形容詞の未然形や連用形には複数の種類が存在する.
その為,入力文とパターン文を照合させるだけなら
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1や
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2のような関数で
パターン文を記述していても問題無いが,
文生成の際にもパターン文そのものが判断基準となる為に,
語形関数を細分類する必要がある.
そこで^
と^
を細分類し,
以下の5つの語尾関数を新たに追加した.
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未然形・推量形.助動詞「う」が接続する活用形. 形容詞と五段活用の動詞にのみ存在する.
「書く」の「書こ」,「熱い」の「熱かろ」等がこれに当たる.
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未然形・否定形.助動詞「ない」等が接続する活用形.動詞にのみ存在する.
なお,一段活用の動詞においては^
と^
の区別は無い.
「言う」の「言わ」,「食べる」の「食べ」等がこれに当たる.
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連用形・動詞基本形.助動詞「ます」「たい」等が接続する活用形. 動詞にのみ存在する.
「行く」の「行き」,「投げる」の「投げ」等がこれに当たる.
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連用形・音便形.助動詞「た・だ」等が接続する活用形.
「泳ぐ」の「泳い」,「飲む」の「飲ん」,「変わる」の「変わっ」等がこれに当たる.
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連用形・形容詞中止形.形容詞にのみ存在する. 助動詞「ない」等が接続する(※基本的に「ク」で終わる活用形 がこれに当たるのだが,形態素解析プログラムの関係上,助動詞「ない」が 付いた場合などには語幹のみでもこの活用形と見なされているようだ).