next up previous contents
次へ: おわりに 上へ: 結合価パターン方式の限界を超える問題 戻る: 副詞の語順の問題   目次

時制・相により動詞が選択される問題

日本語では,通常,時制と相は助動詞によって表現される.これに対して,中国 語の動詞は,動態動詞,静態動詞,結果動詞に分類され,動詞の種類 によってこれらの情報が表される場合がある.特に,動態動詞は助動詞の補佐がな いと,文の愛昧さ,および,不自然さが生じる.3.3節のB評価の例文はこの問題で正解とな らなかったものである. この問題も前項と同様,結合価文法の枠組みを超える問題であり,これを解決 するには,助動詞の要素も含めた文型パターン化が必要と考えられる.

平成18年4月11日