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生成案2

ここで記載する方式も,本研究では「利用されなかった方法」である.しかし, 研究英文パターンの生成方法の参考になるために記載する.ここで提案した方 法は先程とは真逆の厳格さと言える.それは,入力文模範訳のパターンと検索パ ターンの 「変数種だけでなく変数番号も対応させる」方法である. しかし,本研究では翻訳を利用する存在は人間であり,結局は検索できた英文パターン を利用者が判断するというプロセス,つまり「人手による英文パターンの評価」 が前提である.又,変数番号は,日本文側,英文側の双方に付与されてはいるが, 両者は対応関係がとれている訳ではなく,それぞれの特徴に合わせて個別に付与 だれている.以上の2点より,この生成案は本研究の英文パターンの生成方法か ら「見合わせる」ことにした.下記に具体的な手順と例を示す.例を見ると,挿 入する英単語に明らかな違和感を感じる.


●生成手順

  1. 入力文の模範訳パターンと検索した英文パターンの変数種と変数番号が一致 するものを挿入し,英文パターン中に挿入しきれないものは任意の英単語 を挿入する.

●例

入力 :彼は当惑面をして帰って来た

模範訳 :He returned with a puzzled countenance.

模範パ :$N1$ $V3$.past with $N2$.

・検索例1

検索パ :$V4$ $AJ1$ $N2$ with $N3$.

生成後 :Return the puzzled countenance with him.

・検索例2

検索パ :$N1$ $V5$.past #2[$AJ3$] $N4$ between $N1$^pron^obj.

生成後 :He returned puzzled countenance between him.

・検索例3

検索パ :$N3$ never V($V4$| $ND4$) in $N1$^poss $N2$.

生成後 :You never return in him puzzled countenance.



平成18年3月20日