を厳密に求めないで,近似的に,モデルMが符号ベクトル系列を出力する ときの,最も可能性の高い状態系列上での出現確率を用いることを考える. この出 現確率(尤度)は,各遷移での確率値を対数変換しておくことにより,加算と大小判 定のみからなるDP演算によって高速に求めることができる.
このアルゴリズムを以下に示す. において,
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このViterbiアルゴリズムは対数を用いた計算な ので,trellis法を用いる場合に比べ以下のような利点がある.
このためにViterbiアルゴリズムは広く用いられている.
Viterbiアルゴリズムは,本実験においてHMMの初期モデル作成と認識に使用され ている.