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文型パターン間の包含関係

文型パターン $\beta$ に適合する入力文の全てが,文型パターン $\alpha$ にも適合するとき, 文型パターン $\beta$ は文型パターン $\alpha$ に包含されると定義する. また,文型パターン $\alpha$ を上位の文型パターン,文型パターン $\beta$ を下位の文型パターンと呼ぶ. 両者の関係を $\alpha \supseteq \beta$と表記する.

以下に包含関係にある文型パターンの例を示す.

$\alpha$ N 1 V 2
$\beta$ V 1
変数V 1は動詞を表すため, 文型パターン $\beta$ は「私は見る。」や「私は行く。」など,「私は(動詞)。」型の文に適合する. また,変数N 1は名詞を表すため, 文型パターン $\alpha$ は「見る。」や「地球回る。」など,「(名詞)は(動詞)。」型の文に適合する. 「私」は名詞であることから,文型パターン $\alpha$ も「私は(動詞)。」型の文に適合する.

したがって,文型パターン $\beta$ に適合する全ての日本語文は,文型パターン $\alpha$ にも適合可能である.



平成19年3月1日