パターン化の手順

パターン化には，単語アライメントによる対応要素の変数化，変数への意味属性 制約の付与， 形態素調整用タグの付与の大きく３つの手順がある．

次にパタ−ン化の流れを示し，3.1.2節で単語アライメントについて，3.1.3節で 単語の変数化について，3.1.4節で意味属性の付与について，3.1.4節で形態素調整について詳しく 述べる．

元の句

日本語名詞句：彼のお母さん
英語名詞句 ：his mother

単語アライメント

彼 $\longleftrightarrow$ his    お母さん $\longleftrightarrow$ mother

変数化

彼 $\rightarrow$ $PRN$   お母さん $\rightarrow$ $N$
his $\rightarrow$ $PRN$   mother $\rightarrow$ $N$

意味属性の付与と形態素調整

変数化する際，``お母さん''は一般名詞($N$)なので，意味属性``(男女，母)``を付 与する．また，``his''は，``he''の所有格となっているので， ``his''の変数 ``$PRN$''に``^poss''を付与する．

パタ−ン化

日本語パタ−ン：$PRN1$の$N2$(男 女,親)
英語側パタ−ン：$PRN1$^poss $N2$

()の中は意味属性の意味を表す．