に本研究
で提案するコーパス作成の流れと,先行研究[有田 03]によるルールベース作
成の流れを示す.
本来コーパスはルールベースを構築するためのものである.図
より,
[有田 03]ではコーパスと情緒推定システムの推定結果を比較し,その解析結
果からルールの追加・修正を行いルールベースの強化を行っている.本研究では,
逆に,推定結果の比較からコーパスの校正を行おうと考えた.そこで,対話文か
らコーパスを作成し,情緒推定システムの推定結果との比較から,相違のあった
箇所について分析を行いコーパスの誤りを抽出する.作業者はこの分析から自ら
の誤りの傾向を確認し,今後のコーパス作成に活かす.また,作業者の分析に対
し熟練者による問題点の指摘や指導を受け,作業者はコーパスを校正する.