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文型パターン作成方法との関係

提案手法は, 文型パターンの作成方法によって収集結果が変わると考えられる. 例8で言い換えの知識が存在せず×と評価した例の単文パターンの詳細を例16に示 す. 例16-2を見ると, 本来「肩関節」までが変数化され$N1$となるべきはずが 「肩」しか変数化されていない.

この理由として, 今回用いた単文文型パターンは, 変数化を自動的に行ったため変数 化が正しく行われていないためだと考えられる. 人手により正しく変数化が行わ れれば,より言い換えの知識を収集できると考えられる.

(例16-1)
 

日本語パターン:$N1$は不在です。

日本語原文:タバコが無くなった。

英語原文:My tobacco is out.

英語パターン:My $N1$ is out.

(例16-2)
 

日本語パターン:$N1$関節がはずれた。

日本語原文:肩関節がはずれた。

英語原文:My shoulder is out.

英語パターン:My $N1$ is out.

また, 文型パターンを作成する際に名詞や用言に対し, 名詞や用言の意味属性 [4]を付与することによって, より信頼性の高い言い換えの知識が獲得できると 考えられる.



平成18年3月24日