本研究は対訳コーパスから作成された文型パターンから, 同一の英語パターン に対する複数の日本語パターンを用意し, 日本語パターンのアライメントを取る 手法を提案する.
今回は, 単文文型パターン[2]に提案手法を用い, 英語パターンが同一で日本語パ ターンが異なる日本語パターンの組を収集したときの, 日本語パターンの組の量 を調査する. また, 得られた日本語パターンの組に対し, 言い換えの知識が収集 できた割合を調査する.
結果として, 単文文型パターン215,342件から提案手法によって 日本語パターンの組を4,077組収集することができた. また, 収集した日本語パターンの組に言い換えの知識が含まれている割合を調査 したところ, ランダムで100組中, 71組の日本語パターンは言い換えの知識が含 まれていることが分かった.
本稿第ニ部の構成は以下の通りである. 第2章で本研究で提案した手法の原理と 特徴を述べる. 第3章で調査対象ついて述べる. 第4章で調査結果を述べる. 第5章 で第4章で得られた結果よりさらなる調査を行う. 第6章でそれぞれの調査結果か ら考察を行い, 第7章でまとめを述べる.