選択記号とは, 表現要素のグループ化を行うため, 助詞, 助詞相当語, または, 副詞などの字面のうち, 同一の意味で異なる表記を持つものを対象に, 置き換え 可能な表現として指定したものであり, (…|…)のように表記する.
2.1節の例において日本語パターンに(ひとりで|一人で)や(何でも|なんでも) という選択記号を付与することにより, 日本語原文の「自分ひとりで何でもやる のが彼の主義だ。」だけでなく,「自分一人で何でもやるのが彼の主義だ。」や 「自分ひとりでなんでもやるのが彼の主義だ。」のように表現がゆらいでも文型 パターンパーサで受理可能になる.
以下に, 選択記号の具体例を示す.
(て|で)
(まで|迄)
(をした)
(ようだ|様だ)
^
(とても|迚も)
(ような|様な)
^
をしなさい)
(行く|いく)
(てき|て来)
(けれど|けど)