また, IK第1分類を用いた文型パターンの絞り込みにおいて, AおよびBと評価さ れた文型パターンが60パターン削除された. IKは, NYに比べ, 意味の偏りが少なくなっている. 文型パターン に付与されたIKには多少の用言意味属性付与誤りがあるが, IK用 言意味属性第1分類には意味の偏りが無い事から, 文型パターンの意味に偏りがあ るとは考えづらい. よって, IKの意味分類を再考し構築し直しても, IK第1分類を用いた絞り込みで削除された入力文に適合する文型パターンを用言 意味属性で拾う事ができる可能性は低いと考える. しかし, 用言意味属性付与誤 りを校正した文型パターンを用いて実験を行う必要はある.
今後はさらに適合率およびの値を
向上させる方法を考えていく. 具体的には, 句レベルおよび節レベルの文型パターンを使用した用言意味属性による文型パターンの絞り込みを行い, 全レベルの文
型パターンを用いた場合の適合率および正解率を求める予定である. また, 名詞意
味属性を用いたパターンの絞り込み, 名詞+
動詞の意味属性を用いたパターンの
絞り込みを行い, 適合率を低下させず, 正解率を上げる為に最適な意味属性の条
件を明確にする予定である.