また, R1×P1の値はIK第3分類が最も高い. しか し, IK第3分類を使用した場合, 残った文型パターンの総数は47パ ターンとなり, 多くの文型パターンが絞り込みで削除されてしまった. 実 際の翻訳では, さらに情報を付加して最終的に翻訳に最も適した文型パターンを 選択する. つまり, 意味属性を使用した文型パターンの絞り込みの過程では, 出 来るだけ翻訳に使用できる文型パターンを残す事が望ましい. よって, 用言意味 属性を用いた文型パターンの絞り込みでは, IK第1分類を使用する のが最も適していると考えられる.
また, 文法情報とIK第1分類の結果を比較すると, R1は文法情報の方が高い値を示 しているが, P1およびP2についてはIK第1分類の方が高い値を示し ている. よって, IKは多少ではあるが正解率を上げる効果があったと言える.