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出力英文の評価は人手によって行う. 判断基準は以下の3段階とする.
<1> A…英語パタ−ンの変数部分に単語を代入すれば理想的な訳を作成可能
<
評価Aの例1>
(入力文)
私は子供の将来を思うと切ない。
(模範訳1)
I get distressed when I think of my children's future.
(模範訳2)
I get upset as I think of my kids future.
(模範訳3)
I get distraught when I contemplate my children's prospects.
(英語パターン)
-00: 'get'#2(Î<>present|Î<>past) stressed out when #1[Î<>poss ]'s .
(出力英文)
I get stressed out when I think of my children's future.
評価Aの例1では, 模範訳とは異なる英文が出力されているが, 非常に質の高い英
文であるので, 評価Aとなる.
<
評価Aの例2>
(入力文)
体裁の好い本だ。
(模範訳1)
The book is elegantly got up.
(模範訳2)
The book is stylishly decorated.
(模範訳3)
The book is pleasingly adorned.
(英語パターン)
-00: be smartly got up.
(出力英文)
This book is smartly got up.
同様に, 評価Aの例2でも, 模範訳とは異なる英文が出力されているが, 非常に質
の高い英文であるので, 評価Aとなる.
<
評価Aの例3>
(入力文)
城を取り巻いて攻撃した。
(模範訳1)
They surrounded the castle and attacked.
(模範訳2)
They encircled the stronghold and attacked.
(模範訳3)
They surrounded the castle and assaulted it.
(英語パターン)
-00: <I|> .past and .past.
(出力英文)
They surrounded the castle and attacked.
評価Aの例3では, 模範訳1と同じ英文が出力英文として出力された. よって, 評
価Aとなる.
<2> B…パタ−ンの問題(前置詞, 冠詞やパタ−ン表記
ミス)を解決すれば理想的な訳を作成可能
<
評価Bの例1>
(入力文)
私は彼を頼って上京した。
(模範訳1)
I came to Tokyo counting on his help.
(模範訳2)
I arrived in Tokyo relying on his help.
(模範訳3)
I turned up to Tokyo counting on his assistance.
(英語パターン)
-00: <I|> N(|) where <I|> could rely on <my|Î<>pronÎ<>poss> .
(出力英文)
I went to Tokyo where I could rely on my he.
評価Bの例1では, 出力英部の後半部分が「my he」となっている. 正確には「my
he」ではなく「him」である. しかし, この部分の出力英文のミス以外は質の高
い英文が作成されているので評価Bとなる.
<
評価Bの例2>
(入力文)
先生は生徒の学力に合わせた試験問題を作った。
(模範訳1)
The teacher made up a test appropriate for their scholastic abilities.
(模範訳2)
The tea cher devised a test suitable for their scholastic capabilities.
(模範訳3)
The tutor made up an exam appropriate for their academic abilities.
(英語パターン)
-00: .past V(|).past on .
(出力英文)
The teacher made up a test appropriated for the student.
評価Bの例2では, 出力英文に入力文の「学力」に相当する英文「scholastic
abilities」が不足している. しかし, この部分の出力英文のミス以外は質の高
い英文が作成されているので評価Bとなる.
<
評価Bの例3>
(入力文)
親に隠れて煙草を吸った。
(模範訳1)
I hid from my parents and smoked a cigarette.
(模範訳2)
I secreted myself from my parents and smoked a cigarette.
(模範訳3)
I hid out of sighht of my mun and dad and somoked a ciagarette.
(英語パターン)
-00: <We|> .past on and .past .
(出力英文)
I hid from the parents and somoked a cigarette.
評価Bの例3では, 出力英文の「parents」の前が「my」ではなく「the」となっている.
「my」を出力するためには英語パターンのの前にÎ<>possが必要となる.
しかし, この部分の出力英文のミス以外は質の高い英文が作成されているので評
価Bとなる.
<3> C…入力文に合った訳が作成不可能
評価Cの例1〜例3は, どれも入力文の意味を表していない. よって評価はすべてC
となる.
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平成18年3月24日