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接続部の違和感

音節波形接続方式で作成した合成音声は音声素片の接続部の違和感が問題となる. 特に違和感を感じるのは母音や撥音が連続する部分である. 違和感を感じた例として「膨大な」の自然音声と合成音声のスペクトラムと音声波形を示す. この文節では「アイ」の部分に違和感が感じられた. 波形データおよびスペクトログラムの出力にはWavesurfer[15]を使用した.

Figure 1: 「膨大な」(自然音声)
Figure 2: 「膨大な」(合成音声)
4#4

5#5


これらの音素は前後の音が連続的に変化する部分であり,音素を切り分けることが困難である. しかし,切り分けることが可能であったため今回は別々の音素として扱った. その母音や撥音が連続する部分を別々の素片として扱うことが,自然性の低下に結びついていると考えられる.



Jin'ichi Murakami 2005-04-20