本研究では音声データベースとして,
複数の電子辞書から重文複文を抽出した日英対訳の例文集(CRESTコーパス[14])の文を使用する.
この例文集は機械翻訳を目的にしたものであるが,日本語の文としては短く,本研究で使用するのに適していると考えた.
そこで,この例文集に収録されている1000文を使用し,女性話者(轟美穂(プロのナレーター))に文節発声で遅く発声してもらった音声を音声データベースとして用いる.
そして,この音声データベースに含まれる4,5,6モーラの文節について,
以下の条件で各100文節を準備する.
・自然音声
・音節波形接続方式で作成した合成音声
なお,実験に使用する100文節は,それぞれのモーラごとの作成可能な文節数の割合から表1のように定める.