(1) 了解度試験
音声の明瞭性を調べるために了解度試験を行う. 了解度試験では,比較対象の文節がどのように聞こえたかを仮名で書き取らせる. 自分の知識を用いず,聞こえたとおりに書き取るように指示する.
(2) オピニオン評価
音声の自然性を調べるためにオピニオン評価を行う.
オピニオン評価では,自然に聞こえた度合を5段階(5が最も自然,1が最も不自然)で評価するように指示する.
了解度試験とオピニオン評価では,比較対象となる文節を文節発声された自然音声の文の中に埋め込んで行い,比較対象の文節のみについて評価をしてもらう.
了解度試験とオピニオン評価で使用する文の例を下に示す.
(例) 全部員が 優勝を 目指して 練習に 励んでいる
(3) 対比較実験
作成した音声の評価のために対比較実験を行う. 対比較実験では文節を文に埋め込んで行うのではなく,文節の音声のみを聞かせる. そして,対比較実験は自然音声と合成音声の同じ内容の文節で2種類の音声を続けて聞かせ,どちらの音声が自然に聞こえたかを判定してもらう.