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: 単文の意味的整合性の判定 : 結合価パターンによる意味的制約 : 結合価パターン   目次

一般名詞意味属性体系

本研究では、結合価パターンの名詞の意味属性を調べるために、 一般名詞意味属性体系(図1)を用いる。 一般名詞意味属性とは、単語の意味により体系的に分類、整理した語彙集である。 日本語語彙大系に登録してある結合価パターンにある名詞は、 一般名詞意味属性体系によって意味属性(図1中の#1〜1964下の単語。 #の数字は意味属性番号)を付けられている。

本研究で使用する一般名詞意味属性体系は、約40万語の名詞を、 最大12段(図1中の*1〜12。名詞の属性の深さを表す) の木構造を構成する2,710の意味属性に分類している。 また、一般名詞意味属性体系は、木構造を基本構成とし、 上位の属性を持つ名詞は、木構造において自分より下位の 名詞の意味属性を包含する性質がある。 上位の意味属性が下位の意味属性を包含する事と名詞の持つ意味属性を利用し、 結合価パターンは動詞の持つ意味を規定する事ができる。

図 1: 一般名詞意味属性体系の一部
\includegraphics[width=30em,height=20em]{/home/yosita/soturon/fig1.eps}

注:#1〜1964は名詞意味属性番号、付随する単語は名詞意味属性。 *は名詞の意味属性の深さ。



平成14年4月10日