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: 結合価パターンの照合 : 結合価パターンによる意味的制約 : 一般名詞意味属性体系   目次

単文の意味的整合性の判定

文の意味的整合性を判定する方法を、 具体例によって示す。 判定は結合価パターンと、名詞意味属性体系の 上位の意味属性が下位の意味属性を包含する事 を利用する。

以下の結合価パターンの例について考える。

$ N1 $(3 主体)が$ N2 $(4 人)を絞る。
注:()内の番号は名詞の意味属性番号、単語は意味属性。
上記の例に対して次の2文を考える。
例文1) (私)が (人員)を絞る。
例文2) (彼)が (頭)を絞る。
$ N1 $にあてはまる名詞は、例文1においては(8:自称(単数))、 例文2においては(22:他称(単数))であり、共に(4 人)以下の属性なので正しい 答となる。 しかし$ N2 $にあてはまる名詞は、例文1においては(4 人)以下の属性の名詞 (119 :成員)なので正答になるのに対し、 例文2では(554 頭)という人以下の属性の名詞ではないので 別の意味のパターンであると判定される。



平成14年4月10日