: 格変化、点数計算使用データの詳細
: 実験の結果
: 格変化、点数計算の有効性
  目次
格助詞と名詞属性の両方を用いる事の有効性を示すために、参考として
以下の3通りの計算を比較する。
1:格助詞の点数のみでの計算
2:名詞の意味属性の深さのみでの計算
3:名詞の意味属性の深さと格助詞の点数の積による計算
配点については前述した点数をそのまま用い、
受身、使役に対応した格変化も用いる。
ここで複数候補の正答率とは、複数の候補パターンが残った時に
点数計算によって正解を導き出した正解率を表す。
ただし、点数計算だけの成功率とする。
表 6:
正答率比較2
|
格助詞のみ |
意味属性の深さのみ |
格助詞、意味属性の深さ併用 |
複数候補の正答率 |
68.9%(42/61) |
93.4%(57/61) |
96.7%(59/61) |
全体の正答率 |
86.8%(203/234) |
93.2%(218/234) |
94.0%(220/234) |
格助詞のみを用いた場合は、格助詞単独用に点数の調整をしていないため、
精度はあまり高くはない。だが、意味属性の深さを用いる場合は、
両方を用いた場合に近い結果となる。
結果より格助詞、意味属性はパターン選択精度向上に
有効である事が分かる。
平成14年4月10日