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意味的に不適切な文の判定

以下の段階を経て意味的に不適切な文を候補から削除する.

(手順3-1.態による格助詞の変換)


結合価パターンは能動態で定義される. 候補文が能動態でない場合,文献[6]の格助詞変換規則に従い, パターンマッチングの為の格助詞を補足する.

(手順3-2.結合価パターンのマッチング)


まず候補文の用言で結合価パターンを[5]より検索する. 次に結合価パターンの規定する格助詞と一致する格要素を候補文から全て抽出し, 格要素への意味属性制約を検査する. ここで,格助詞が一致するにも関わらず,意味属性制約が満たされないならば, その結合価パターンは適用しない.なお,結合価パターンの規定する格助詞が 候補文で必ずしも使われる必要はない. マッチする結合価パターンが見つからないならば,候補文を削除する.

(手順3-3.任意格の検査)


(手順3-2)の段階で検査されなかった格要素は, 任意格ルールベースで検査する. 不適切な格要素が1つでもある場合,候補文を削除する. 任意格ルールベースの例としては,「(388 場所)+『で格』」, 「(2670 時間)+『に格』」などがある.

(手順3-4.名詞句の検査)


(手順3-2)および(手順3-3)の段階で検査された格要素が名詞句ならば, 名詞句を構成する単語間の接続関係を接続辞書により確認する. 未知の接続を含む名詞句であるならば,候補文を削除する.



平成16年4月15日