以下の段階を経て意味的に不適切な文を候補から削除する.
結合価パターンは能動態で定義される.
候補文が能動態でない場合,文献[6]の格助詞変換規則に従い,
パターンマッチングの為の格助詞を補足する.
まず候補文の用言で結合価パターンを[5]より検索する.
次に結合価パターンの規定する格助詞と一致する格要素を候補文から全て抽出し,
格要素への意味属性制約を検査する.
ここで,格助詞が一致するにも関わらず,意味属性制約が満たされないならば,
その結合価パターンは適用しない.なお,結合価パターンの規定する格助詞が
候補文で必ずしも使われる必要はない.
マッチする結合価パターンが見つからないならば,候補文を削除する.
(手順3-2)の段階で検査されなかった格要素は,
任意格ルールベースで検査する.
不適切な格要素が1つでもある場合,候補文を削除する.
任意格ルールベースの例としては,「(388 場所)+『で格』」,
「(2670 時間)+『に格』」などがある.
(手順3-2)および(手順3-3)の段階で検査された格要素が名詞句ならば,
名詞句を構成する単語間の接続関係を接続辞書により確認する.
未知の接続を含む名詞句であるならば,候補文を削除する.