「(手順4)まで」における「1位」と「〜32位」の正解率の差より, 誤り文が削除できなかった量がわかる.原因,および, 該当候補文の数を表5に示す.
原因 | 文数 |
(1-1)結合価パターンが原因 | 2 |
(1-2)結合価パターン以外が原因 | 3 |
以下に具体例を載せる.
次のパターンで判断したため誤った.
この場合,「祖母(人間)」に対して「ある」は誤りである.
以上より,(原因1-1)の場合,結合価パターンの制約条件の変更が必要となる. しかし,「『彼が〜の立場にある』という場合では 正しい」というように,一般に制約条件の変更は容易ではない. (原因1-2)は,人手での判定では誤りとしたが, 「の」型名詞句は,状況や考え方によっては繋がることがある. したがって,これら2つの原因の解決は困難である.