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: 格の変化に対応しきれなかった場合 : 考察 : 「は」「も」格が別の性質を持つ場合

点数計算が不適切だった場合

例:産廃処理工場に男の声の電話を二回受けた。
候補1:$ N1 $(主体)が $ N2 $(全て)を$ N3 $(主体)[から、より ]$ N4 $(衣料 容器)で受ける。(正解に近い)
候補2:$ N1 $(創作物 芸 出版等 興行等)が$ N2 $(主体)に受ける。
候補1の計算:(深さ1*3.5点)-(深さ3*0.5点)-(深さ3*1.5点)-(深さ8*0.8点)=-8.9点
候補2の計算:(深さ3*3.5点)-(深さ11*0.5点)=5点
意味上では候補1が正解となるが、省略が多いとみなされ、 大幅に減点となるため候補2が選出される。 今回の実験の場合、格要素が多いパターンでは、 減点が多くなる欠点が残る。 点数を調整すれば改善は可能であるが、 今回のパターンにしか対応できず、逆に対応不可 パターンが現れる弊害がある。 電話を受けるという意味では候補1の方が近いと考えられるが、 実際はさらに適したパターンを登録すべきだと考えている。

平成14年4月10日