例えば、「海外」(ka/i/ga/i)という音声の場合、アクセントは「ka」に置かれ
るべきである。音の強弱を表すと、「ka i ga i  ̄
| ___」となる。一方、本研究で作成した音
声合成プログラムでは、この音声を作成するために、
「会員」(ka/i/i/N)
「大学」(da/i/ga/ku)
「大概」(ta/i/ga/i)
「後悔」(ko/u/ka/i)
という音声を選択し、音節波形を切り出した。これらの音声の切り出す部分の音
の強弱 を見てみると、以下の通りとなる。
「会員」: = 弱
「大学」: = 強
「大概」: = 強
「後悔」: = 弱
よって、「ka i ga i _ |  ̄ ̄
| _」となり、アクセント型の異なった、不自
然な音声が作成されてしまった。
これは、アクセント型を考慮することにより、より自然な合成音声の作成が可能 であると考えられる。しかし、全ての音節部品に対するデータベースに対し、 の音節部品がそれぞれ最低1つ以上含まれる必要があり、 そのためには、録音件数を増やしてデータベースをさらに拡充することが必要で あると考えられる。