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まとめ

本研究では、従来の音節波形接続による音声合成を普通名詞に対して行うことで、 音節波形接続方式のより一般的な有効性について調査した。また、自動ラベリン グデータを用いて音声合成を行なった場合に十分な品質が得られるか確認した。

普通名詞に対する有効性の確認のための実験では、合成音声の単語了解度は 98.85%、オピニオンスコアは3.75が得られた。一方、自然音声の単語了解度は 99.75%、オピニオンスコアは4.89であった。自然音声には及ばないものの、了 解度の非常に高い合成音声が得られることが分かった。

また、自動ラベリングの有効性の確認に対する実験では、了解度の差は0.05%、 オピニオンスコアの差は0.05で、その差は非常に小さかった。よって、音節波形 接続方式に自動ラベリングが十分有効であることが分かった。

今後は、考察で述べたアクセント型を考慮した音声合成など、さらに自然性の高 い合成音声の作成を目指したい。



平成14年3月7日