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自動ラベリングの有効性の調査

ラベリング方式の違いによる合成音声の品質への影響を調べた。実験結果を表 5に示す。


表 5: 実験結果(2)
  了解度 正解率(%) オピニオンスコア
  FTK FYN 平均 FTK FYN 平均
手動ラベル 98.7 99.0 98.85 3.56 3.94 3.75
自動ラベル 98.4 99.4 98.90 3.53 3.87 3.70


表5から、ラベリング方式の違いによる合成音声の品質に大きな違いはなく、自 動ラベリングの有効性が確認できた。

了解度試験では、手動ラベル、自動ラベルともに似たような音節で間違っていた。 自動ラベルを用いた合成音声で間違えていた例を表6に示す。


表 6: 間違いの例(2)
正解 間違いの例
こっかい(国会) こったい(1)
ぐんかん(軍艦) ぶんたん(1)
はいせき(排斥) たいせき(1),かいせき(1)
かいがい(海外) かいない(1)
たいかく(体格) たいかつ(1)
ばいかい(媒介) ばいない(1)
でんせつ(伝説) ぜんせつ(1)

オピニオン評価の結果も、ラベリング方式の違いによる特徴はなかった。傾向と しては5.1節で述べた通り、アクセント位置のおかしいもの、音節の接続部分の 不自然なものに対して評価が低かった。



平成14年3月7日